NetWeaver 7.0になって、なにげにABAPスタックも変わっています。
以外に知られていないのが、HA構成において、今までのCI(Central Instance)全部をClusteringしなくて良くなったってこと。正確にいうと、CIに含まれているEnque Serverを外だしにできます(Standalone Enque Server)。
http://help.sap.com/saphelp_nw70/helpdata/en/36/67973c3f5aff39e10000000a114084/frameset.htm
これによってMessage Serverも分離され、SPOFをCIから切り出すことができます。
切り出されたこのEnque Serverと Message Serverを、ASCSと呼びます。JavaにあったSCSのABAP版ですね。
ASCSだけクラスタリソースにしたこの構成では、もはやCI=DIになります。
なお、enque serverのレプリケーションインスタンス(replication server)ができたため、今までCIがfailoverされると実行されていたトランザクションは全部ダウンしてしまいましたが、7.0からはこのおかげでenque tableがtake overされ、処理が継続できるようになりました。
今までのCI全体をクラスタリソースにすることももちろんできますが、SAP ERP(ECC6.0)はNetWeaver7.0ベースなので、R/3からのupgrade時はこういうのも考えるといいですね。
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