2012年5月4日金曜日

SAPがモバイルアプリ開発でAdobe、Appcelerator、Senchaと提携

SAPがモバイルアプリ開発でAdobe、Appcelerator、Senchaと提携することが話題になっていますね。

http://www.publickey1.jp/blog/12/sapadobeappceleratorsencha.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120418-00000012-inet-mobi

SAPはSUP(Sybase Unwired Platform)でHWC(Hybrid Web Container)と呼ばれるPhoneGapと同じような仕組みも提供しています。具体的にどう変わっていくのでしょうか? 以下に情報がありました。

http://scn.sap.com/community/developer-center/mobility-platform/blog/2012/04/10/developer-announcemnet-third-party-tools

これをまとめると以下のとおりです。
  • Adobeとの連携: 実際にはPhoneGapとの提携。SUPのHWCはPhoneGapのJavaScript APIを取り込んで行く。既存のPhoneGapアプリを次期HWCでコード変更なく動くようにする。SAPバックエンドとはSUPのMBOで接続する (=つまりMBOとの接続コードは自分で追加する必要あり)。
  • Appceleratorとの提携: SAPがNetWeaver GatewayとODataでつながるJavaScriptライブラリを提供していく。
  • Senchaとの提携: Appceleratorと同様。
まあ結局はSAPバックエンドシステムと接続するには、SUPのMBOなり、NetWeaver GatewayおよびODataなりのミドルウェア/データモデルを知る必要があります。SAPでモバイルなりフロントまわりをつくるにはこれからは覚えていかないといけない技術ですね。NetWeaver GatewayはSAPのデータを分かり易くexposeしてくれるし、さらにREST型で処理も受け付けてくれるし、とてもいいツールです。例えば、
  • 今まで難解だったBAPIコールを簡略化してくれる(パラメータ構造をフラット化)
  • SAP BusinessWorkflowのワークアイテム取得/処理実行をしてくれる
  • レポート実行してくれる(ABAPレポートやBW)
  • 自分でつくるSAPのバッチインプット的なもの(ScreenScrapingと呼びます)ベースの入出力もサポートしてくれる
# NetWeaver Gateway 詳細は http://scn.sap.com/docs/DOC-24763

ただこれらを実施するには、これらSAPのデータ構造なりアーキを知っている、いわゆるABAPerの方達の助けがいるので、オープン/Web系の人が踏み出すには厳しいかもしれません (逆にがんばればオープン/Web系の人がSAPビジネスに入る良いとっかかりになる…?)。

ちなみにAppceleratorは以下の特設ページをもうつくっているようです。

http://www.appcelerator.com/sap

今後もっと提携を深めて、SAPからもサンプルをもっと提供していってほしいですね。

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